滋賀県の高校生
1月5日~1月8日の4日間希望が丘で滋賀県の高校強化合宿が行われ、コーチとして参加させていただきました。その感想などをレポートしたいと思います。
まず、今回の合宿のコンセプトですが、滋賀県のトップ選手が集まるということで、全国大会に出場するような選手を多く輩出することを目的に、まさしく『強化』がコンセプトになります。
インターハイや国体で活躍する選手が、いまだ近畿の中では数人にとどまっているのが今の滋賀県であり、その現状を打開するためにはこのような合宿を軸に全体の底上げを図り、そしてトップ選手の能力を最大限まで伸ばしていかなければいけません。
私も高校時代は、このような滋賀県の高校強化合宿に何度も参加しました。私たちの世代・・・具体的に言うと1990年代後半の選手たちも多くがこのような合宿に参加し、そして何人かが全国大会に出場し、何人かが入賞を果たしました。
しかし、やはり・・・数人です。出場人数は20人30人というレベルではなく、多くても十数人です。これは、十数年前からなんら変わらない現状です。ただ、全国大会に出場する選手の人数に対して入賞の割合が高いのも滋賀県の特徴といえます。そのことを考えていくと、全国大会に出場する選手と、そうでない選手に何らかの大きな差があることのではないかということがわかります。
近畿地区というのは非常にレベルが高く、兵庫・大阪・京都の1県2府は数十人~百数人が毎年インターハイに出場します。そしてそれ以外の和歌山・奈良・滋賀の三県は十数人というのが現状です。兵庫や大阪は中学生のレベルからでも全国的に通用する選手を多く排出していますので、その中(近畿)で勝ち上がっていくことが直接インターハイでも通用する選手になるということです。つまり近畿からインターハイに出場できればインターハイでの入賞も多くなってくるわけです。
しかし、近畿のレベルが高いから滋賀県選手の全国のでの入賞率が高いのかというと・・・私はそれだけではないような気がします。
この合宿に参加して(以前私が参加していたこの様な合宿も含め)感じたのは、トップ選手(インターハイに出場する選手)とそうでない選手の差です。
この合宿に参加している多くの選手が持っている目標は、
インターハイに出場する
というものです。一見この目標は非常に大きい目標のようですばらしい目標のように感じますが、これではインターハイに出場する事ができないでしょう。なぜなら、この合宿で1・2年生の段階でインターハイに出場した選手や、以前私が参加していた世代の選手で全国に出場した選手の多くは、
全国で戦い、勝負すること(決勝に残る)
を目標としています。
インターハイに出場する事が目標の選手と、出場して勝負することを目標にしている選手とでは、大きな差があります。近畿地区でインターハイに出場できる選手というのは、インターハイで決勝に残る事を目標としていますので、近畿で6番に入る事は通過点です。
つまり、インターハイの決勝を目標にしていて、失敗したり、調子が悪かった結果がインターハイでの予選落ちであり、近畿で6番に入れない失敗なのです。
インターハイに出場すると言う目標を持っている選手をこれに当てはめると、失敗したり調子が悪い事が近畿での予選落ちであり、県での失敗どまりだというわけです。
今回の合宿で感じたのはこのようにインターハイに出場する事を目標にしかできない選手が非常に多いということです。先ほどからのべているように、インターハイに出場する事を目標にしていては、絶対にインターハイには出場できません。近畿で戦う以上、インターハイでは決勝に出場する事を目標にしていかなければいけないということです。
今回の合宿は大雪が降り、条件悪かったですが、高い目標を持って練習ができたでしょうか?合宿での最後に宮城先生が言われていたように、毎日がもっと条件の悪い中、日々トレーニングし、インターハイで入賞する選手が多くいます。悪条件でもしっかりとした目標を持って、それに向かって今しなければいけないことを考え、全力で取り組む事がインターハイへの唯一の道になります。このことは、オリンピックに出場された近藤選手の講演の中でも出てきた事です。ぜひ多くの選手がインターハイに出場し、そして活躍する事を願っています。
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コメント
確かに最大の成功が,インターハイへの出場なら,少しでも失敗したらその道は断たれるってことですよね.インターハイで戦うことが目標なら,多少失敗しても地区予選くらいなら通るくらいの実力を兼ね備えているはずだし,兼ね備えてなくちゃいけない.何よりも,失敗の借りを返す場として,無難に通った人は待ちわびたメインイベントとして,インターハイで「戦える」ことが勝負への一番のカンフル剤だと思いました.
投稿 USA | 2006.01.10 23:47